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日本医学会/日本医学会連合で取り組みたい課題は?〜門脇 孝(日本医学会/日本医学会連合会長)【この人に聞きたい】

No.5205 (2024年01月27日発行) P.8

門脇 孝 (日本医学会/日本医学会連合会長)

登録日: 2024-01-26

最終更新日: 2024-01-24

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医学分野での研究開発力の向上が急務
142の学会の連合体として、診療科偏在、地域偏在の解消、
患者・市民の参画の推進にもリーダーシップを発揮したい

かどわき たかし:1978年東京大学医学部卒業。米国国立衛生研究所(NIH)糖尿病部門留学、東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授などを経て、2020年より国家公務員共済組合連合会虎の門病院院長。東大名誉教授。17年6月から日本医学会/日本医学会連合副会長、23年11月より会長。IDF-WPR(国際糖尿病連合西太平洋地区)Chair。専門は糖尿病学。

日本医学会/日本医学会連合は、昨年11月、臨時評議員会と臨時社員総会を開き、新会長に虎の門病院病院長の門脇孝氏を選出した。日本医学会/日本医学会連合の会長として取り組みたい課題について門脇氏に聞いた。

日本の医学研究力の低下は危機的

─まずは、新会長に就任した抱負をお聞かせ下さい。

日本医学会/日本医学会連合は142学会の連合体で、日本の医学・医療の進歩向上を担っている学術団体ですので、この重要な職務を誠実に行っていきたいと考えています。私が副会長として、6年間ご指導頂いた門田守人前会長が急逝されたことには大きな落胆とショックを受けました。門田先生から学んだことを生かして、全力を尽くす所存です。

─会長としてどのような課題に取り組みたいと考えていますか。

私が最も取り組みたい課題は、医学分野での研究開発力の向上を図ることです。日本の医学研究力の低下は、危機的な状況にあります。専門医制度の問題や働き方改革の問題も、日本の研究力を発展させ、よりよい医学・医療をつくっていく方向へ結実させることが重要だと考えています。

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