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(4)地域で整形内科的生活指導を展開するための工夫─多職種連携の観点から[特集:肩こり・腰痛・膝痛患者に対する整形内科的生活指導]

No.4987 (2019年11月23日発行) P.42

並木宏文 (十勝いけだ地域医療センター)

登録日: 2019-11-25

最終更新日: 2019-11-19

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運動器疼痛や運動器障害に対して個々の対応向上と同職種・多職種連携によるサポート向上が期待されている

住民・行政・医療者が当事者意識を持ちながら,サポートやセルフケアを円滑に進めるためのインフラや人間関係の構築が重要である

1. 整形内科的生活指導の必要性

世界一の高齢化が進むわが国において,運動器疼痛や運動器障害を持ちながらも生活する住民は増え続けている。それは僻地・離島でも同じ状況である。わが国の僻地・離島における運動器疼痛の医療需要に関する実態調査では,全受診理由に対する筋骨格(≒運動器疾患)に関する受診理由の割合を,2000年の山田ら(岐阜県の僻地)は15.2%1),2012年の森田ら(鹿児島県の離島診療所)は20.8%2),2017年の並木ら(沖縄県の与那国島)は27.0%3),と報告している。

整形内科的活動の需要が高まる中,筆者が活動してきたうち,沖縄県の離島と北海道の僻地で行政・住民に受け入れられた整形内科的生活指導に関する活動の一部を紹介する。

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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