プールセルのストリングスによるアレンジの原曲は、1964年にヒットした米国の歌手ボビー・ヴィントンの代表曲。半世紀近く続くTOKYO FMの「JET STREAM」では現在、溝口肇による編曲・演奏バージョンを使用。
〔写真は筆者提供〕
午前0時に始まるラジオ番組「JET STREAM」のオープニングに流れていたのが、この曲『ミスター・ロンリー』である。演奏はフランク・プールセル楽団で、その澄み切ったストリングスの調べにどれほど心癒されたことだろう。
フランク・プールセルは1913年生まれ(~2000年)のフランスの作曲家・指揮者で、50年代にはマントヴァーニ、パーシー・フェイスと並んでイージーリスニングミュージック界の三巨匠と称されていた。代表作に『オンリー・ユー』や『アドロ』があり、後に彼の楽団からポール・モーリアやレイモン・ルフェーブルが輩出し、80年代の音楽世界を牽引してきたことは周知のことと思う。
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