来院3カ月前に39℃台の発熱と咳嗽が出現し,翌日に全身の皮疹と頸部のしこりを自覚した。近医受診し,抗菌薬と解熱鎮痛薬が処方され,2週間で症状は改善したが,その後も微熱と倦怠感が持続し,来院1週前には再び39℃台の発熱と皮疹が出現したため,当科を紹介受診した。
既往歴はアトピー性皮膚炎。常用薬なし。飲酒歴:機会飲酒。
身体所見は体温37.5℃,血圧122/62mmHg,脈拍104回/分,呼吸数16回/分。左頸部および両側鼠径部に無痛性の腫大リンパ節を数個認める。手掌と足底を含む四肢および体幹部に散在する小紅斑を認める(図1)。
受診時の一般血液・生化学検査での異常はWBC 15200/μL(好中球24.0%,リンパ球68.0%,異型リンパ球4.0%),AST 165U/L,ALT 264 U/L,LDH 497U/L,ALP 1661U/L,γ-GTP 321U/L,CRP 0.39mg/dL。