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3カ月前から二峰性の発熱・皮疹で受診した30歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(228)]

No.5028 (2020年09月05日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

吉川 寛 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

花澤奈央 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

鋪野紀好 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

登録日: 2020-09-03

最終更新日: 2020-09-02

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来院3カ月前に39℃台の発熱と咳嗽が出現し,翌日に全身の皮疹と頸部のしこりを自覚した。近医受診し,抗菌薬と解熱鎮痛薬が処方され,2週間で症状は改善したが,その後も微熱と倦怠感が持続し,来院1週前には再び39℃台の発熱と皮疹が出現したため,当科を紹介受診した。

既往歴はアトピー性皮膚炎。常用薬なし。飲酒歴:機会飲酒。

 身体所見は体温37.5℃,血圧122/62mmHg,脈拍104回/分,呼吸数16回/分。左頸部および両側鼠径部に無痛性の腫大リンパ節を数個認める。手掌と足底を含む四肢および体幹部に散在する小紅斑を認める(図1)。


受診時の一般血液・生化学検査での異常はWBC 15200/μL(好中球24.0%,リンパ球68.0%,異型リンパ球4.0%),AST 165U/L,ALT 264 U/L,LDH 497U/L,ALP 1661U/L,γ-GTP 321U/L,CRP 0.39mg/dL。

 研修医の診断:伝染性単核球症(EBウイルス感染症)

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