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3カ月前からの左前腕のむくみを訴えた74歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(233)]

No.5039 (2020年11月21日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

福澤文駿 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

林 寧 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

塚本知子 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院 総合診療科)

登録日: 2020-11-19

最終更新日: 2020-11-18

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3カ月前に腕時計がきつくなったことで,左前腕のむくみに気が付いた。その後,徐々に悪化し,1週前から同部位に鈍痛を認めるようになったため当科を紹介受診した。痛みは左上肢の挙上・運動で改善し,就寝時は上肢を挙上して休んでいるという。

既往歴は高血圧,高脂血症,左乳癌(35年前手術),髄膜腫(4年前手術)。内服薬はオルメサルタンとロスバスタチン。社会歴に特記事項なし。

身体診察では左前腕から手背にかけての腫脹(図1)と,手背の圧痕性浮腫を認める(図2,矢印)。一般血液・生化学検査は正常範囲。

 研修医の診断:Paget-Schroetter症候群 (原発性鎖骨下静脈血栓症)

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