6月の日本医師会役員選挙で当選を果たし、常任理事に就任した釜萢敏さん。
2005年から3期6年にわたり、群馬県の高崎市医師会長を務めた。高崎市は県内で最も人口が多いにもかかわらず、高度な医療が行える公的病院が整備されていないのが長年課題だった。「地域の中核となる病院が必要だ」との強い思いから、国立病院機構高崎総合医療センターを中核病院として整備すべく、同センターや高崎市と連携し、建て替えを実現した。私立病院もある中、医師会が公的病院の建設を支援することには当初、風当たりも強かったが、各病院の意向や不安を聞きつつ、中核病院の必要性を丁寧に説明することで少しずつ理解を広げていった。
「機構本部に何度も陳情に行き、地元の政治家の方にもご指導賜り実現しました。改築後は消化器内科や脳神経外科が充実しましたね。研修医の評価も高く医師臨床研修でフルマッチしているのは嬉しいことです」
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