武田薬品工業は1月21日、米モデルナ社が開発した新型コロナウイルス感染症向けmRNAワクチン「mRNA-1273」」(日本での開発コード:TAK-919)について、国内での臨床第1/2相試験を開始したと発表した。
試験は成人被験者200例を対象に実施。プラセボ対照試験で安全性と免疫原性を評価する。
モデルナのmRNAワクチンは、米国で行われた3万人規模の第3相試験で94.1%の有効性が示され、すでに米国、EU、英国で使用が認められている。
武田薬品は、厚生労働省、モデルナ、武田薬品の三者で2020年10月に締結した契約に基づき、日本での製造販売承認取得後、モデルナのmRNAワクチンを2021年前半から5000万回接種分(2500万人分)輸入し、国内に供給するとしている。
日本に対し既に承認申請が行われているファイザーのmRNAワクチン「BNT162b2」は「-75℃±15℃」の超低温で輸送・保管する必要があるのに対し、モデルナのmRNAワクチンの保管温度は「-20℃±5℃」とされている。
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