胆道癌診療ガイドライン作成委員長として今年11月、7年ぶりに改訂版を出版する。外科医中心だった作成委員に、胆道がんの治療経験豊富な内科医、放射線科医、病理医を加え徹底的に議論を重ねたため、作成には2年半を要した。「臨床現場で役立つように、専門家の間で意見の分かれるクリニカルクエスチョンにも現時点で最適な答えを出すよう心がけました。薬物療法は前回より生存率の高い方法が第一選択になっていますし、腹腔鏡下手術など議論の末、慎重論を唱えたテーマもあります。旧ガイドラインの推奨度は分かりにくいとの批判があったので、1~4の4段階で分かりやすくしたのも特徴の一つです」
胆道がんは、日本では年間約2万3000人が罹患し、6番目に死亡数の多いがんだが、欧米では希少がん。新ガイドラインは、世界をリードするものと自負する。
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