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小野薬品工業:国内初のがん悪液質治療薬「エドルミズ」発売[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.5063 (2021年05月08日発行) P.15

登録日: 2021-04-28

最終更新日: 2021-04-28

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小野薬品工業は4月21日、がん悪液質の治療薬として国内で初めて承認された「エドルミズ錠50mg」(一般名:アナモレリン塩酸塩)の販売を開始した。薬価は246.40円/錠。

がん悪液質は、がんに伴う体重減少(特に筋肉量の減少)や食欲不振を特徴とする複合的な代謝異常症候群。患者のQOLや予後などに対し顕著な影響を及ぼすことが分かっているが、未だ有効な治療手段が確立されておらず、エドルミズは新しい有望な治療選択肢として期待されている。

グレリン様作用薬であるエドルミズは、グレリン受容体「GHS-R1a」(成長ホルモン放出促進因子受容体タイプ1a)を活性化することで成長ホルモンの分泌を促進、食欲を亢進させるとともに筋肉量と体重を増加させる効果があるとされている。

エドルミズは、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、胃癌、膵癌、大腸癌のがん悪液質患者で、栄養療法等で効果不十分な場合に使用する。添付文書の警告欄には「がん悪液質の診断・治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される症例にのみ投与する」などと明記されている。

「エドルミズ錠」の効能・効果と用法・用量
【効能・効果】悪性腫瘍(非小細胞肺癌、胃癌、膵癌、大腸癌)におけるがん悪液質 【用法・用量】100mgを1日1回、空腹時に経口投与

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