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『【臨床現場で役立つ】ドレッシング材の上手な使い分け』について著者の前川武雄先生にお聞きしました

登録日: 2021-09-15

最終更新日: 2021-09-15

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【臨床現場で役立つ】ドレッシング材の上手な使い分け

[執筆]前川武雄(自治医科大学皮膚科学教室准教授)

判型:A4判
頁数:20頁
価格:1,320円(税込)

─本コンテンツの特徴・魅力を教えてください。

創傷治療は主に潰瘍治療薬とドレッシング材で行います。潰瘍治療薬は約20年間、新規薬剤の登場がない一方、ドレッシング材はその間に次々と新しい製材が登場してきました。しかしながら、すべての創傷に万能なドレッシング材というものは未だ登場しておらず、治療の選択肢が増えた一方、適切な使い分けがよりいっそう求められる時代になりました。

創傷治療においては、創傷の状態(ハード面)と各製材の特徴(ソフト面)の両方を適切に判断し、治療方針を決定しなければなりません。実際には滲出液の量、壊死組織の有無、細菌の関与、皮膚の脆弱性、出血のリスクなど様々な点を検証し、すべてを把握した上で適切なドレッシング材を選択する必要があるのです。

本コンテンツでは、現在発売されている50種類以上のドレッシング材を整理し、各製材の特徴について系統立ててその特徴を解説いたしました。吸収量や吸収速度、粘着性、透明性、クッション性を5段階評価で表すことにより、比較検討しやすくしています。

また、巻末には創傷被覆・保護剤等一覧も掲載しています。

─本コンテンツでスキルアップすると臨床上、どんな良い変化がありますか。

歴史の古い製材から近年登場した新しいタイプの製材まで、ほとんどすべてのドレッシング材について解説しています。最近登場した製材の中には、従来の製材にはなかった界面活性剤を含有しバイオフィルムを抑制する製材や、バイオフィルムを吸着する製材などもあり、従来外用薬一辺倒で治療されてきた創傷に対しても、ドレッシング材での治療が可能になりました。非常に多くの治療選択肢がある中で、各製材にどんなメリット・デメリットがあるのかを理解できる、あるいは知識をアップデートできるようシンプルにまとめています。各製材についての理解を深めることにより、実臨床における治療選択に役立つことと思います。

本コンテンツが創傷治療における適切なドレッシング材の選択をスムーズに行える一助になれば幸いです。

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勤務形態: 常勤
募集科目: 総合内科・消化器内科・呼吸器内科・神経内科・整形外科 等 若干名
勤務地: 長崎県大村市

急性期から回復期、維持期までの疾患の治療・管理はもとより、予防医学としての健診事業にも力を注いでいます。
ハイケアユニットから地域包括ケア・回復期リハ病棟まで有しており、地域の皆様に対して急性期から回復期まで切れ目のない医療、充実したリハビリサービスを提供できる体制が整っております。
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