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最後の砦です[プラタナス]

No.5087 (2021年10月23日発行) P.3

糸井素純 (道玄坂糸井眼科医院院長)

登録日: 2021-10-23

最終更新日: 2021-10-20

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  • 円錐角膜は角膜の中央部よりやや下方が薄くなって円錐状に突出してくる疾患で、その不規則な角膜形状により視力が低下する。原則として視力矯正にはハードコンタクトレンズ(HCL)装用が必要である。本来、個々の円錐角膜眼に対しての理想となるHCL処方方法は1つであるはずだが、実は施設により大きく異なる。私は京都府立医科大学、順天堂大学、オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で円錐角膜のHCL処方を経験したが、2点接触、3点接触、アピカルクリアランス、多段階カーブHCLと施設によって、メインとなる処方方法が異なっていた。私のクリニックでは、その経験を生かし、個々の円錐角膜眼にベストなものを選択するようにしている。軽度~中等度の円錐角膜に対してHCLを処方することは、どの処方方法を用いても可能であるが、重度の円錐角膜では処方自体が困難となることもある。私のクリニックへ紹介される円錐角膜の患者さんにはそのような患者さんが多く、私のクリニックでHCL処方が成功しなければ、角膜移植術の適応となるという趣旨の紹介状をいただくこともある。円錐角膜に対するHCL処方の最後の砦と考えている。

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