新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する不活化ワクチンの開発を進めているKMバイオロジクスは10月22日、不活化ワクチンKD-414の国内第2/3相臨床試験を同日より開始したと発表した。
18歳以上の健康成人を対象に、2回接種(1回0.5mL、27日の間隔をおいて筋肉内に接種)した際の免疫原性と安全性を検討するのが目的。試験デザインは多施設共同非盲検非対照試験。目標症例数は2000例としている。
COVID-19に対する不活化ワクチンの研究開発は、2020年5月から、明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクスと国立感染症研究所、東大医科学研究所、医薬基盤・健康・栄養研究所が進めてきた。
KMバイオロジクスはMeiji Seikaファルマと包括的共同開発契約を締結しており、今回の第2/3相臨床試験と2021年度内に開始する予定の第3相臨床試験は両社で進めていくとしている。
不活化ワクチンは、不活化したウイルスを人に投与する従来型のワクチン。mRNAワクチン以外のCOVID-19ワクチンは、国内では塩野義製薬が遺伝子組換えタンパクワクチン、アンジェスがDNAワクチンの開発を進めている。
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