【質問者】
清水京子 東京女子医科大学消化器内科教授
【欧米では良好な長期成績が出ている。日本でも標準治療をめざす】
CP患者はしばしば腹痛に悩まされ,QOL低下,就労・就学困難,繰り返す入院などを起こしています1)。低脂肪食,膵酵素療法,内視鏡的治療などを行っても奏効しない場合は,膵管ドレナージや膵切除術など外科的治療が行われています。一部の患者,特に膵管非拡張例や遺伝性膵炎,あるいは前治療無効例では,TPIATが適応となります2)3)。
膵全摘術は痛みの緩和とQOLの改善,自家膵島移植は術後糖尿病の回避または軽減を目的としています。また,CPでは膵癌の発生率が高く(特に遺伝性膵炎で高い),そのリスクを排除できる利点もあります。
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