株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

長引く発熱, 寝汗, 関節痛を主訴に受診した40歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(257)]

No.5093 (2021年12月04日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

栗原むつか (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

柳田育孝 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

原田桜子 (千葉大学医学部附属病院病理診断科)

岸本 充 (千葉大学医学部附属病院病理診断科)

登録日: 2021-12-02

最終更新日: 2021-12-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


来院1カ月前に右頸部のしこりに気付き,数日後38℃台の発熱,倦怠感,手指関節痛,寝汗が出現。改善しないため,当科を紹介受診した。

頸部の自発痛や体重減少はない。既往歴,家族歴に特記事項なし。

身体診察では,体温37.9℃,脈拍86回/分,血圧118/66mmHg。両側後頸部および右鎖骨上窩に弾性硬,可動性良好で明らかな圧痛のない1cm程度の腫瘤を数個触知する。手指関節に腫脹や圧痛はない。

一般血液・生化学検査の異常値は,WBC 2700/μL(分画正常),LDH 436U/L,CRP 0.41mg/dL,可溶性IL-2レセプター 1457U/mL(基準値121~613)。

頸部エコーおよびPET-CTを示す(図1・2)。

研修医の診断:悪性リンパ腫

プレミアム会員向けコンテンツです(最新の記事のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top