【現病歴】X-4日,起床時から悪寒,38.5℃,全身の筋肉痛を自覚し近医を受診。レボフロキサシン,ロキソプロフェンが処方されたが39℃の発熱が続き,夕方には左臀部に違和感を自覚。夜間,寝返りで左臀部の痛みが増強。X-0日,疼痛が増悪し38℃台の発熱で起居も困難となり,ER受診。
<追加の情報>
左臀部痛は起居で悪化。疼くような痛みで持続痛。頻尿,残尿感,嘔気,下痢,関節症状なし。月経中。先行する尿道炎・腸炎症状なし。朝のこわばりなし。
【既往歴】X-8月,腎盂腎炎。これまでも膀胱炎はよく起こしていた。X-10年,L4椎間板ヘルニアの内視鏡による手術。
【内服薬】レボフロキサシン,ロキソプロフェン
【生活歴】機会飲酒。喫煙2本/日×8年。パートナーは1人でX-7日に性交渉あり。
【バイタルサイン】BP 97/47mmHg,PR 89/min,RR 16/min,BT 36.7℃,SpO2 97%(RA),意識清明
【身体所見】疼痛が強く右側臥位をとっている。左臀部に圧痛あり。
キーワード
・急性の悪寒・発熱を伴う
・先行感染・朝のこわばりなし
・起居で増強する左臀部痛・圧痛
A. 腸腰筋膿瘍
B. 反応性関節炎
C. 強直性脊椎炎
D. 骨盤内炎症性疾患
E. 化膿性仙腸関節炎