厚生労働省は10月5日、ファイザーが申請していた生後6カ月~4歳を対象とした新型コロナワクチン「コミナティ筋注6ヵ月~4歳用」と、12歳以上を対象としたオミクロン株BA.4/5対応型ワクチン「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)」を特例承認した。
「コミナティ筋注6ヵ月~4歳用」は、従来株のみに対応した1価ワクチンで、初回接種に使用する。既に使用されている「コミナティ筋注5~11歳用」が2回接種であるのに対し「コミナティ筋注6ヵ月~4歳用」は3回接種。1回目と2回目は通常3週間、2回目と3回目は少なくとも8週間空けて接種する。
オミクロン株BA.4/5対応型の「コミナティRTU筋注」は、従来株とオミクロン株BA.4-5に対応した2価ワクチン。9月12日に承認されたオミクロン株BA.1対応型の「コミナティRTU筋注」と同じく、初回接種(1回目・2回目)を完了し最終の接種から5カ月以上経過している12歳以上の者の追加接種に使用する。
厚労省は、オミクロン株対応ワクチンの接種間隔の短縮について検討を進めており、「10月下旬までに結論を得る」としている。
〇「コミナティ筋注6ヵ月~4歳用」
有効成分:トジナメラン
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:日局生理食塩液2.2mLにて希釈。1回0.2mLを合計3回、筋肉内に接種。2回目は通常3週間の間隔で、3回目は2回目接種から少なくとも8週間経過した後に接種。
〇「コミナティRTU筋注(2価:起源株/オミクロン株BA.4-5)」
有効成分:トジナメランおよびファムトジナメラン(オミクロン株BA.4 5のスパイクタンパク質をコードするmRNA)
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:追加免疫として1回0.3 mLを筋肉内に接種