8週前から頭痛と徐々に悪化する右眼の視力低下を自覚し,7週前には光覚弁となったが,眼底に単純網膜症以外の所見はみられなかった。一方,頭部CT(図1)にて副鼻腔炎(後篩骨洞炎)が認められたために抗菌薬内服が開始された。
4日前から新たに左眼の視力が低下し,3日前から徐々に傾眠傾向となったため当科対診となった。
既往は2型糖尿病と皮膚筋炎(半年前)。
内服薬はプレドニゾロン15mg/日,タクロリムス1.5mg/日のほかにグリメピリド等の複数の経口血糖降下薬。
身体所見では,JCSⅠ-1,両眼光覚弁以外に特記事項なし。
血液検査の異常値はCRP 0.26mg/dL,血糖438mg/dL,HbA1c 11.2%。