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ノーベルファーマ:低亜鉛血症患者に細かな投与量調整が可能、「ノベルジン顆粒」発売[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.5155 (2023年02月11日発行) P.15

登録日: 2023-02-07

最終更新日: 2023-02-07

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ノーベルファーマは2月1日、酢酸亜鉛水和物製剤ノベルジンの新剤形となる「ノベルジン顆粒5%」を発売したと発表した。

「低亜鉛血症」「ウィルソン病(肝レンズ核変性症)」を適応とするノベルジンの剤形はこれまで錠剤のみだった。ノーベルファーマは、細かな投与量の調整が必要な低年齢の小児や嚥下障害を伴う高齢患者のニーズを踏まえ、顆粒剤を開発し、2021年1月に承認を取得した。しかし同年5月の薬価基準収載後、安定供給確保の観点から発売を延期せざるを得ない状況となり、この時期の発売となった。

小児低亜鉛血症患者12例(生後10カ月〜17歳)を対象にノベルジン顆粒を投与した国内第3相試験では、同一投与量で血清亜鉛濃度の目標値(80μg/dL以上)を8週間維持できた症例の割合は91.7%(12例中11例)に達したとされている。

ノーベルファーマは顆粒剤発売に当たり、低亜鉛血症の体重30kg未満の小児に対する「ノベルジン顆粒5%の体重別・投与量換算表」などを作成、医療現場に提供している。

低亜鉛血症患者に使用する場合の「ノベルジン」の用法・用量
[成人および体重30kg以上の小児]亜鉛として1回25〜50mgを開始用量とし1日2回経口投与。
[体重30kg未満の小児]亜鉛として1回0.5〜0.75mg/kgを開始用量とし1日2回経口投与(患者の状態により1回25mgの1日1回経口投与から開始することもできる)。
いずれの場合も食後に投与

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