政府は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけを5月8日より「5類」に移行する方針を決めました。2月の読者アンケートでは、現時点でこの判断をどう受け止めているか、ご意見をうかがいしました。
結果は「時期尚早」が最も多く、回答者の4割強に上りました。具体的な意見としては「抗体保有率が低い本邦においては集団免疫が獲得できたとは当然考え難く、このまま5類に移行では再び大流行が起きる可能性が高い」(大阪・内科医)、「あまり現場の医師の手間は減らず、むしろ受け入れ先の調整に時間がかかる」(神奈川・内科医)などの声が寄せられました。
一方、「感染力はあるが、現時点では重症度がインフルエンザに近い」(静岡・産婦人科医)、「世論も5類への引き下げを望む声が多くなってきている。医療界としては早いと感じるかもしれないが、反対していると『医療関係者はコロナ補助金で儲けている』とか『ワクチンビジネスのために反対している』とかあらぬことを言われる」(福岡・内科医)などとして、3割弱の方は「概ね妥当」と回答。「どちらとも言えない」と回答した方からは「医療逼迫を考慮すると5類が妥当。感染対策ができない医療機関でクラスターが起こる原因になりかねないので時期尚早とも感じる」(大分・看護職員)などの意見が寄せられました。
アンケートでは、新型コロナワクチン接種の今後のあり方(対象者・接種間隔)についてもたくさんのご意見をいただきました。以下、主なご意見を紹介します。(次ページへ)