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■NEWS 診療報酬上の特例の見直し案を了承―新型コロナの5類への移行で中医協

No.5161 (2023年03月25日発行) P.70

登録日: 2023-03-15

最終更新日: 2023-03-15

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中央社会保険医療協議会は310日に開いた持ち回り総会で、新型コロナウイルス対応の診療報酬上の特例の見直し案を了承した。外来では疑い患者の診療における「院内トリアージ実施料」(300点)の算定について、受入患者を限定しないことを要件に設定。高齢患者の増加を踏まえ、介護保険施設等に入所する患者を地域包括ケア病棟等に受け入れた際に950点を算定できる特例を新設する。適用は5類感染症への移行日の58日から。

見直し項目に絞ってその内容を見ると、疑い患者の外来診療における「院内トリアージ実施料」について、これまで通り300点を算定する場合には、8月末までに受入患者を限定しない体制に移行することを要件として求める。満たせない場合は147点を算定する。同じく外来でのコロナ確定患者の診療における「救急医療管理加算」(950点、中和抗体薬投与あり2850点)は、5類移行後に療養指導や入院調整などにおける医療機関の負担が増すことを考慮。確定患者に療養指導を行なった場合は147点、入院調整を行った場合は950点を算定する仕組みに改める。

往診等では、緊急往診時の「救急医療管理加算」(2850点、中和抗体薬投与あり4750点)の算定点数を中和抗体薬投与の有無を問わず950点に一本化する。

入院医療では、▶重症患者における「特定集中治療室管理料」等の増点を1.5倍に縮小、中等症患者における「救急医療管理加算」の増点を2〜3倍に縮小、回復患者を受け入れた場合の「二類感染症患者入院診療加算」は増点幅と算定期間を縮小し、750点を60日目まで算定し、14日目までに限り950点の上乗せを認める―といった見直しを行う。 

■施設入所者へのD to P with Nでのオンライン診療は950点を算定

介護保険施設等に入所する高齢患者への対応は充実を図る。具体的には、施設入所者へのオンライン診療を看護職員が側にいる状態で実施した場合、リハビリテーションや介護サービスとの連携が充実した病棟(地域包括ケア病棟など)に患者を受け入れた場合―について、「救急医療管理加算」(950点)の算定を認める特例を新設する。 

また、継続・新設した特例の今後の取扱いでは、冬の感染拡大に先立ち、今夏までの医療提供体制の状況等を検証しながら必要な見直しを行う、その上で、2024年度診療報酬改定において恒常的な感染症対応への見直しを行う―との方針を確認した。

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