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右手の痛みと腫れを主訴に来院した53歳女性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(290)]

No.5164 (2023年04月15日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

吉川 寛 (東千葉メディカルセンター総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

脇田浩正 (東千葉メディカルセンター整形外科)

西村倫太郎 (東千葉メディカルセンター呼吸器内科)

登録日: 2023-04-13

最終更新日: 2023-04-12

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6週間前からの右手の腫れと痛みが徐々に悪化したため,近医整形外科より当科紹介となった。痛みは動作で悪化するが,朝のこわばりは明らかでない。28年前にタイから来日し,6年前に結核罹患者の家族とタイで接触歴がある。既往歴,常用薬に特記事項なし。

身体診察では,体温36.0℃,脈拍85回/分(整),血圧154/92mmHg。右手関節,手掌基部橈側,および手指(第4指)に腫脹・圧痛を認める(図1)。

一般採血・生化学検査での異常値は,リウマトイド因子62IU/mL,CRP0.41mg/dLのみ。右手関節単純X線写真を示す(図2)。

研修医の診断:関節リウマチ

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