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専門医を認定する第三者機関が発足 - 「総合診療専門医」など養成プログラムも評価 [新専門医制度が2017 年スタート] 

No.4699 (2014年05月17日発行) P.9

登録日: 2014-05-17

最終更新日: 2016-11-16

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【概要】学会主導から国民に分かりやすい専門医制度への転換に向けて、大きな第一歩が踏み出された。2017年に開始する新専門医制度の運営母体となる第三者機関が7日発足した。


厚労省の「専門医の在り方に関する検討会」は昨年4月、専門医制度を運用する学会が乱立して認定基準が統一されていないなどの課題を踏まえ、各領域の専門医の評価・認定を統一的に行う第三者機関を創設し、2017年度から新たな専門医制度を開始することを提言。さらに、「総合診療専門医」を基本領域の専門医とし、第三者機関を中心に関連学会や日医が養成プログラムを検討するよう求めた。
この実現に向けて、昨年8月に組織委員会が発足し、機構の設立に向けて準備が進められていた。

●池田理事長「オールジャパンで取り組む」
7日には、第三者機関「日本専門医機構」の社員である一般社団法人日本医学会連合、一般社団法人全国医学部長病院長会議、公益社団法人日本医師会の代表者と、機構の池田康夫理事長が会見した。
池田理事長は、「オールジャパンで専門医制度を考える機運が盛り上がったのは画期的な一歩」と述べ、各学会と密に連携しながら混乱が生じないよう新制度に移行する考えを強調。
さらに現在、各学会が専門医の研修プログラムを作成中で、16年初頭に公表予定と説明した。総合診療専門医の研修プログラムについては専門委員会で、内科・小児科・救急の基本領域を研修するほか、地域の診療所やへき地、離島でのトレーニングを行うことなどが議論されているという。
日医の横倉義武会長は、機構の設立の目的について『医療の基盤となる専門医制度を確立することによって専門医の質を高め、良質かつ適切な医療を提供する』と定款で謳ったことを紹介し、「機構が円滑に運営されるために力を惜しまず協力したい」との考えを表明。さらに、日医の生涯教育制度を専門医の認定・更新に活用するよう要請していることも明らかにした。
機構は近く理事会を開催し、他の団体の社員参加や各種委員会の担当理事について議論する予定。


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