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内視鏡を使った胆囊ドレナージの適応,手技の実際について

No.5177 (2023年07月15日発行) P.54

土井晋平 (帝京溝口病院消化器内科科長)

中原一有 (聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科准教授)

登録日: 2023-07-13

最終更新日: 2023-07-12

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  • 内視鏡を使った胆囊ドレナージの適応,手技の実際についてご教示下さい。
    聖マリアンナ医科大学・中原一有先生にご解説をお願いいたします。

    【質問者】土井晋平 帝京溝口病院消化器内科科長


    【回答】

     【手術困難な症例が適応となり,低侵襲で患者のQOLが高い治療が可能である】

    急性胆囊炎に対する治療の第一選択は腹腔鏡下胆囊摘出術であり,手術困難な症例が胆囊ドレナージの適応となります1)

    ドレナージの方法は,経皮経肝ドレナージ(percutaneous transhepatic gallbladder drainage:PTGBD)と内視鏡的ドレナージに大別され,内視鏡的ドレナージにはERCP(endoscopic retrograde cholangiopancreatography)関連手技である経乳頭ドレナージ(endoscopic transpapillary gallbladder drainage:ETGBD)と超音波内視鏡を用いた経消化管ドレナージ(endoscopic ultrasound-guided gallbladder drainage:EUS-GBD)があります。

    ETGBDはERCP手技により十二指腸乳頭部から胆管挿管を行い,胆囊管を経由して胆囊内にステントを留置する生理的なルートを介した方法であるのに対し,EUS-GBDは超音波内視鏡ガイド下に十二指腸球部や胃前庭部から胆囊を穿刺してステントを挿入する方法です。

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