厚生労働省は、「オミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチン」の使用を基本とする2023年度秋冬の新型コロナワクチン追加接種を9月20日から開始する方針を決めた。8月4日付の事務連絡で全国の自治体などに周知した。
全世代を対象とする秋冬の追加接種については、6月16日の厚生労働科学審議会予防接種・ワクチン分科会で議論が行われ、「現在の流行主流株であるオミクロン株 XBB.1 系統の成分を含有する1価のワクチンを用いることが妥当」とされた。
これを受け、ファイザー社とモデルナ社はそれぞれ7月7日にオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチンの薬事承認申請をしている。
厚労省は両社の新変異株ワクチンを迅速に導入するため、品質や非臨床試験のデータの確認のみで承認の判断を行う方針だ。
秋冬の追加接種開始に伴い、2022年秋開始接種と2023年春開始接種は9月19日で終了となる。