厚生労働省は9月1日、ファイザーが申請していたオミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチン「コミナティRTU筋注」「コミナティ筋注5~11歳用」「コミナティ筋注6カ月~4歳用」について国内での製造販売を承認した。
これらは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のオミクロン株XBB.1.5系統のスパイクタンパク質をコードするmRNAを含む1価ワクチン。9月20日から国内で開始される2023年秋冬の新型コロナワクチン接種(特例臨時接種)に使用される。ファイザーは日本政府との7月28日の契約合意に基づき、9月4日週からこれらの製剤を配送していくとしている。
追加接種で使用する場合、12歳以上に使用する「コミナティRTU筋注」は1回0.3mLを筋肉内に接種、「コミナティ筋注5~11歳用」は日局生理食塩液1.3mLで希釈し、1回0.2mLを筋肉内に接種、「コミナティ筋注6カ月~4歳用」は日局生理食塩液2.2mLで希釈し、1回0.2mLを筋肉内に接種する。
ファイザーは1日、COVID-19の総合情報ウェブサイト「新型コロナを学ぶ」(https://www.pfizer-covid19.jp/)も開設し、感染状況や予防・治療などの情報提供を開始した。
XBB.1.5対応1価ワクチンについては、モデルナも厚労省に承認申請している。
ファイザー社XBB.1.5対応1価ワクチンの保存方法
-75℃±15℃の超低温冷凍庫で18カ月(-20℃± 5℃の冷凍庫は不可)、2~8℃の冷蔵庫で10週。室温で解凍する場合は、解凍開始から24時間以内に使用
【関連記事】
オミクロン株XBB対応1価ワクチンを使用─2023年秋冬接種の全体像
「オミクロン株XBB.1.5対応1価ワクチン」を用いた追加接種、9月20日から開始