2025年度から導入される「かかりつけ医機能報告制度」では、かかりつけ医機能の1つとして、ニーズの高まる休日・夜間対応を含めた在宅医療への取り組みが要件化されている。在宅医療への社会的な重要性が増す一方、訪問診療は移動に時間がかかり、事務作業も多いことから、医療機関にとっては効率的な診療を行う体制の構築が課題となっている。また多職種間での情報共有が重要になるため、在宅現場のニーズに対応するICTの活用が在宅医療の質や生産性を高めるカギとなる。
こうした課題を解決するために開発されたのが、在宅医療に特化したクラウド型電子カルテ「homis」。homisは首都圏最大級の在宅医療に特化したクリニックグループである「医療法人社団悠翔会」を母体とするメディカルインフォマティクス社が、悠翔会の医師チームとともに開発した。診療現場における課題や気づきを“医師目線”でシステムにフィードバックすることで、在宅医が使いやすいクラウド型電子カルテに最適化。日医標準レセプトソフト(ORCA)と連携し、現在全国150以上の在宅専門クリニックに導入されている。
homisの機能面での主な特徴は①カルテ入力作業を最小化、②複数のカルテを同時編集可能、③カルテ内容から文書作成の必要情報を自動引用、④地域の多職種とのシームレスな連携を可能にするリアルタイムの情報共有、⑤介護算定・患者請求のスマート化─の5点。
①のカルテ入力作業を最小化する機能では、カルテを事前準備することにより定期処方や次回の検査内容を備忘録として確認でき、当日の診療をスムーズに開始することが可能になる。カルテ画面(図)は在宅医の目線で開発されたシンプルな構成で、視認性が高くタブレットなどでも操作が簡単。過去のカルテや処方内容も引用して作成することが可能で、カルテの入力作業負担を軽減し、医師は患者との対話や診療に集中することができるようになる。
②の複数カルテの同時編集は、施設の訪問診療で効果を実感できる機能。施設の集団診療では診療以外にも施設看護師への申し送りなど、異なるタイミングで同一患者のカルテを編集する必要が生じる。homisでは複数患者のカルテを同時に開いての編集が可能なため、患者のカルテ画面を開閉することなく入力作業を続けることができる。
③の電子カルテ情報の自動引用機能は、診療情報提供書、居宅療養管理指導書、訪看指示書などの書類作成を省力化。手入力に比べ、書類内容が充実し、文書作成時間の大幅な削減につながる。
④のリアルタイムの情報共有では、情報が1カ所にまとまっているため訪問看護ステーションや施設運営者、薬局、ケアマネジャーなどの多職種間でのシームレスな情報連携が可能。例えば施設職員が入居者のバイタルサインや食事、服薬・排泄状況などの共有や申し送り、経過報告をシステム上でやり取りできるためコミュニケーションが活発化。患者の状況に適したサービスを提供することが可能になり、安心感や満足度向上につながる。
⑤の介護算定・患者請求のスマート化は、homisは介護保険用のレセコンも搭載しているため、新たに介護算定ソフトの導入が不要で、医療と介護に関する請求や入金管理に関する業務がワンストップでできる機能。このほかバックオフィス業務をサポートする機能を多数搭載しており、事務スタッフの負担を軽減することが可能だ。
コスト面でもクラウド型のため、オンプレミス型に比べ安価でクリニックでも導入しやすく、料金体系が算定患者数の従量課金制となっており、端末数やアカウント数による増減がない点も魅力。新たに専用の回線を引く必要はなく、現在のPCで利用することが可能だ。
在宅医療のニーズは都市部を中心に今後継続して高まり、訪問診療を行う施設の1施設当たりの負担が大きくなっている。在宅医による在宅医のためのクラウド型電子カルテとして開発された「homis」を活用し、生産性と医療の質の向上を図ってみてはいかがだろうか。
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