株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

繰り返す発熱と関節痛,脱力感を主訴に受診した61歳男性[キーフレーズで読み解く 外来診断学(302)]

No.5191 (2023年10月21日発行) P.1

監修: 生坂政臣 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

執筆: 横川大樹 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

野田和敬 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

上原孝紀 (千葉大学医学部附属病院総合診療科)

大平善之 (聖マリアンナ医科大学総合診療内科)

登録日: 2023-10-19

最終更新日: 2023-10-18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


受診5カ月前から,2~3日で解熱する38℃台の発熱を繰り返すようになった。ついで4カ月前に両耳側視野がチカチカする症状と頭痛が突然出現した(図1)。頭痛はすぐに消失したものの,視野の症状は1カ月ほど残存した。同時期より肩や大腿の関節痛,脱力感,食思不振が現れ,体重も7kg減少したため当科紹介受診となった。

家業が農家であるため,体調不良を押して農作業を行った翌日に発熱することが多かった。

身体診察では,体温36.6℃,脈拍74回/分,血圧80/52mmHg。関節可動域や視野を含めて明らかな異常を認めない。

一般血液・生化学検査では,若干の正球性貧血を認めるほかは,炎症反応も含めて正常範囲。

 研修医の診断:リウマチ性多発筋痛症(PMR)

プレミアム会員向けコンテンツです(連載の第1~3回と最新回のみ無料会員も閲覧可)
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top