来年度予算の概算要求に関して甘利明経済財政・再生相は15日の会見で、「毎年1兆円を超える社会保障の自然増は聖域であって、誰も触れないという認識があるとしたら、それは間違い」との見解を示した。
甘利氏は予算編成について、「政策効果の高い予算の使い方、成長に貢献する予算にしていくことが大事」と強調。「無駄を省く」ことが必要な領域として社会保障を挙げ、「かつてのように強引に2200億円ずつ有無を言わさず切り出していくという考え方ではなく、IT化を通じて重複を省く」ような手法を通じて抑制に取り組んでいく姿勢を示した。
政府は今月中に来年度予算の概算要求基準を閣議了解する方針。これに基づき、各省庁は8月末までに予算の概算要求を行う。