株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

社会保障費自然増「厳しく精査」 - 15年度概算要求基本方針案

No.4709 (2014年07月26日発行) P.6

登録日: 2014-07-26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

麻生太郎財務相は22日、政府の経済財政諮問会議に2015年度予算概算要求基本方針の骨子案を示した。骨子案では、基礎的財政収支の改善に向け“メリハリある予算”とする方針を打ち出している。社会保障費の自然増についてはそのまま要求することを認める一方、予算編成過程において「自然増の内容を厳しく精査していく」考えを示した。
甘利明経済再生担当相は会議終了後の会見で、社会保障費の自然増について、小泉政権下で行われたような機械的な削減は「予定していない」としつつも、「無駄をなくして効率化を進め、結果として大幅に削減ができるように取り組む」と述べた。
また、15年度予算では14年度予算で新設された医療・介護サービスの提供体制改革のための新たな財政支援制度(新基金)の予算が拡充されるかにも注目が集まる。自民党の丸川珠代厚労部会長は同日開かれた自民党政調全体会議で、「消費税増税分を充てているが、15年度は税収が満額分入るので、今年度の904億円からしっかり上乗せしていただきたい」と要望した。政府は7月中に概算要求の基本方針を閣議決定する方針。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連物件情報

もっと見る

page top