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国民医療費39兆円、6年連続で過去最高を更新 － 伸びは1.6％増にとどまる ［2012 年度国民医療費の概況］
【概要】2012年度の国民医療費は39兆2117億円で前年度より6267億円（1.6％）増え、6年連続で過去最高額となった。厚生労働省が8日に公表した。
国民医療費と対国内総生産（GDP）比の推移は図の通り。国民医療費の伸びは09年度以降3％台で推移してきたが、今回は1.6％増にとどまっており、平均在院日数が短くなったことなどが影響しているとみられる。
対GDP比も8.30％と過去最高を記録。人口1人当たりの国民医療費は30万7500円で、初めて30万円を超えた前年度より、さらに1.9％増加している。
●訪問看護医療費が18％増
診療種類別（表）で見ると、医科診療医療費は前年度比1.8％増の28兆3198億円となり、全体の72.2％を占めている。入院、入院外（外来）の医療費の伸びは、前年度に引き続き、ともに診療所が病院を下回った。一方、特に高い伸びを見せたのは訪問看護医療費で、前年度比18.3％増の956億円となった。
年齢別では、65歳以上が22兆860億円と56.3％を占めた。65歳以上の人口1人当たり医療費をみると71万7200円で、65歳未満（17万7100円）の4倍以上となっている。
