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デング熱[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(25)]

No.5229 (2024年07月13日発行) P.9

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 橋岡寛恵 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 新垣若子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

登録日: 2024-07-14

最終更新日: 2024-07-10

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【背景】

デング熱は蚊媒介感染症の一種で,フラビウイルス属のデングウイルスが原因の発熱と皮疹を特徴とするウイルス感染症である。熱帯・亜熱帯地域を中心に流行し,気候変動や人の移動,都市化,主要な媒介昆虫であるネッタイシマカの生息範囲の広がりによって流行地域は拡大し,世界中で年間4億人の感染が推定される。日本国内では主に海外からの輸入感染症として報告されていたが,2014年に初めて日本国内での感染例が発生し,その媒介蚊はヒトスジシマカであった。4類感染症として保健所への届け出が必要である。

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