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手足口病[〈琉球大学発〉時間経過でみる感染症(35)]

No.5241 (2024年10月05日発行) P.9

監修: 山本和子 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科教授)

編集: 仲村秀太 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

執筆: 宇治宮 蕗 (琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科)

登録日: 2024-10-06

最終更新日: 2024-10-04

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【背景】

手足口病は,5歳以下の乳幼児を中心に,夏季に流行するウイルス感染症である。基本的には軽症で自然回復するが,稀に髄膜炎や脳炎などの合併症を起こす。5類感染症小児科定点把握疾患のひとつで,定点医療機関からの報告数は2009~2019年の10年間では,約6万9000〜約40万例/年と幅がある。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行後の2020年は報告数が例年を大きく下回り,1万8000例であったが,2021年からは以前と同じ水準に戻った。2024年は第15週から増加しており,第19週以降は過去10年間と比較して,定点当たりの報告数が最多となっている。

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