大阪・関西万博の「健康とウェルビーイングウィーク」(2025年6月20日~7月1日)に万博会場内外で開催される3つの医療・ヘルスケア関連イベントの詳細が明らかになった。イベントを運営するインフォーママーケッツが9月26日に大阪市内で開いた記者会見で発表した。
「健康とウェルビーイングウィーク」は、地球的規模の課題解決に向けて万博開催期間中に1週間ごとに設定される8つのテーマウィークの1つ。
3つの医療関連イベントの中心となるのは、インテックス大阪で開かれる「Japan Health」(6月25日~27日)。心臓外科医の澤芳樹阪大特任教授(大阪警察病院院長)が発起人となって計画を進めてきた国際見本市で、医療機器のイノベーション・競争力促進を目指す。
併せて開催されるのは、日本のウェルネス・医療の現状を紹介する展示・体験イベント「HEALTH DESIGN」(6月21日~29日)と、ヘルスケアの未来に焦点を当てた業界VIP限定・招待制のサミット「Future Health Summit Japan」(6月27日)。「HEALTH DESIGN」は万博のメッセ会場で開催、「Future Health Summit Japan」の会場は未定とされている。
これらのイベントを手掛けるインフォーママーケッツジャパンのクリストファー・イブ社長は、「Japan Health」の主な目的は医療機器・ヘルスケア企業(出展社)とディーラー、商社等の販売代行企業(来場者)で行う「マッチメイキング」だとし、海外から70社、国内から100社をホストバイヤーとして招聘する予定と説明。
「NEC、日立、富士フイルム、オリンパスなどの商品は世界のどの病院に行っても見ることができる。ただ、日本にはまだまだ素晴らしい医療関係の企業があり、世界に発信すれば、日本のヘルスケア産業はもっと早いピッチで拡大できる」と開催の意義を訴えた。
会見に同席した澤氏は「日本はたくさんのシーズがありながら、世界から見て医療産業がビハインドにある。こうした状況を逆転させるためにも新たなフェーズを迎えるべき」と述べ、単なる展示会ではなく、アカデミアやベンチャー企業も参加する医療の大規模イベントとしてJapan Healthを成功させたいとの意気込みを示した。
澤氏は「Future Health Summit Japan」にも参加し、ヘルスケア・AI分野のKOLの1人として登壇する予定。
「健康とウェルビーイングウィーク」(2025年6月20日~7月1日)に万博会場内外で開催される医療関連イベント
医療機器のイノベーションと競争力を促進する国際見本市【Japan Health】
会 場:インテックス大阪(大阪市住之江区)
日 程:2025年6月25日(水)〜27日(金)
出展エリア:①医療機器と装置 ②臨床検査 ③デジタルヘルス/ヘルスケアIT ④再生医療⑤医薬品関連 ⑥健康・未病・ドクターズサプリメント ⑦介護リハビリ ⑧設計と製造 ⑨消耗品と消費財 ⑩ヘルスケアと一般サービス
主な対象者:医師・臨床医、美容・予防医療施設、技師、研究機関、医療従事者、アカデミア、ディーラー・商社、地方自治体、医療機器・ヘルスケアメーカー、健康保険組合、医薬品メーカー、金融・投資機関、病院・クリニック・介護/高齢者施設
公式サイト:https://japanhealthonline.com/
日本のウェルネス・医療の現状を紹介する展示・体験イベント【HEALTH DESIGN】
会 場:万博メッセ会場(大阪市此花区夢洲)
日 程:2025年6月21日(土)~29日(日)
展示トピックス:①再生・細胞医療・遺伝子治療 ②障害者向け支援機器・技術 ③認知症の疑似体験、認知症を正しく理解するための展示 ④日本の先進的な医薬品等の情報発信 ⑤介護ロボット等のテクノロジーの展示・紹介 ⑥ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)に関する体験型展示 ⑦個人の健康医療情報(PHR)を基に最適化されたサービスの体験 ⑧最新テクノロジーを駆使した次世代医療機器等の体験
ヘルスケアの未来に焦点を当てた業界VIP限定・招待制のサミット【Future Health Summit Japan】
テーマ:AI × Healthcare = Global Well-being
会 場:調整中
日 程: 2025年6月27日(金)
登壇者:ヘルスケア・AI分野のKOL 約8名
参加者:約120名(政府関係者、ヘルスケア業界関係者、医療技術のイノベーター、医師、研究者等の招待者のみ)
内 容:半日のキーノートプレゼンテーション、パネルディスカッション、ネットワーキング ランチ、万博メッセ会場へのVIPツアー