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不整脈診療における新しい心電図モニターの使用状況と今後の展望について

No.5143 (2022年11月19日発行) P.50

河野律子 (産業医科大学医学部不整脈先端治療学准教授)

木村雄弘 (慶應義塾大学医学部循環器内科専任講師)

登録日: 2022-11-16

最終更新日: 2022-11-15

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  • スマートウォッチをはじめとして,新しい心電図モニターが使用されています。不整脈診療における現在の使用状況や今後の展望を教えて下さい。慶應義塾大学・木村雄弘先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    河野律子 産業医科大学医学部不整脈先端治療学准教授


    【回答】

     【ウェアラブルデバイスを補助的に有効活用し,無症状の心臓病の早期発見に役立てる】

    Apple Watchの不規則な心拍の通知は,無症状の心房細動の発見の可能性をもたらしました。また,Apple Watchの心電図アプリケーションは,いつでも,どこでも,誰でも,自分の腕で心電図を記録できる機会を提供しました。これらは,非医療機器であるウェアラブルデバイスが取得したデータを,医学的に分類する医療機器アプリケーションという,新しいヘルスケアと医療の橋渡しの形です。アプリケーションの分類結果を直接的に個人の健康状態の判断に利用することはできませんが,補助的に活用することで,家庭医療の質の向上による早期発見と,効率的な高度医療の提供が見込めます。

    残り668文字あります

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