院内には部外者の立ち入りや,撮影を禁止としているエリアがあります。最近はそのようなエリアにもかかわらず,立ち入ってしまう患者や来訪者が増えました。ちゃんと表示もしてあり,もちろん日本語で書いてあるのに,です。表記や表示の仕方で工夫できることはないでしょうか。
「ご遠慮下さい」などの婉曲表現は伝わらない!「禁止」など明確な表示で施設内の安全を守ろう!
ある病院の事例です。事務職員が「『院内での撮影はご遠慮下さい』と掲示しているのに気づきませんでしたか」と患者に尋ねると,「知っていたよ,だから遠慮しないで撮影したんだ!」と反論されました。職員は「遠慮下さいということは,撮影禁止という意味ですよ」と伝えましたが,「それならば,はっきり禁止と表示すればよいではないか」とさらに反論され,職員はあきれて何も言えなかったとのことでした。
院内には「この先の立ち入りはご遠慮下さい」「待合室での通話はお控え下さい」といった表示などをしています。それにもかかわらず無視する人がいます。このような方に対し注意するも,「禁止と書いていないではないか」「控えめに小声で電話しているのがなぜ悪いんだ」と逆ギレする人がいます。表示の文言は,遠回しの表現を使って「わかって下さい」という意味なのに,禁止しているということすらわからず,「ダメではない」と勘違いする人が増えてきています。