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日本バイオテクノファーマ:国内初エムポックス治療薬「テポックス」承認へ[新薬開発・販売 FRONTLINE]

No.5255 (2025年01月11日発行) P.68

登録日: 2025-01-08

最終更新日: 2025-01-08

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薬事審議会医薬品第二部会は12月6日、日本バイオテクノファーマが申請している痘そう(天然痘)、エムポックス(サル痘)、牛痘、痘そうワクチン接種後のワクチニアウイルスの増殖による合併症に対する治療薬「テポックスカプセル200mg」(一般名:テコビリマト)について、国内での製造販売を承認して差し支えないとの結論をまとめた。承認されれば、国内初のエムポックス治療薬となる。

テポックスは米SIGAテクノロジーズ社により製造開発された痘そう治療薬。ウイルスタンパク質p37の活性を阻害することにより抗ウイルス活性や治療効果を発揮するとされ、成人および小児には、体重に応じた用量を14日間、食後に経口投与する。製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、可能な限り全症例を対象に使用成績調査を実施することが承認条件とされている。

同剤は米国では痘そう、欧州では痘そうとエムポックス、牛痘および痘そうワクチン接種後のワクチニアウイルスの増殖による合併症の治療に対する承認を取得している。日本では日本バイオテクノファーマが2024年4月11日に国内における製造販売承認申請を行っていた。

エムポックスの流行状況
2022年5月より欧米を中心に流行。国内では2022年7月25日に1例目の患者が報告されてから、累計で252例の症例が確認されている(2024年12月20日時点)

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