厚生労働省は7日、2013年度の保険診療の対象となる治療に要した「国民医療費」が40兆610億円(前年度比2.2%増)に上ったと発表した。7年連続で過去最高を記録した。40兆円を超えるのは統計史上初めて。
診療種類別にみると、医科診療医療費は28兆7447億円(同1.5%増)、歯科診療医療費は2兆7368億円(同0.9%増)、薬局調剤医療費は7兆1118億円(同6.0%増)で、医科と調剤で計8262億円の増加となった。
医科のうち入院医療費は14兆9667億円(同1.4%増)、入院外医療費は13兆7780億円(同1.6%増)。入院医療費の中で、一般診療所の入院だけは減少(同4.1%減)している。
医科の内訳を傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」が5兆8817億円と全体の20.5%を占め、以下は「新生物」3兆8850億円(13.5%)、「筋骨格系及び結合組織の疾患」2兆2422億円(7.8
%)、「呼吸器系の疾患」2兆1211億円(7.4%)、「損傷、中毒及びその他の外因の影響」2兆466億円(7.1%)─の順に続いた。