【Q】
骨髄移植や各種臓器移植の普及に伴い,呼吸器感染症に対する外科治療が増えてきています。特に,膿胸に対する外科治療は対処が難しい場合があります。膿胸腔の掻爬,洗浄,単房化を行う際にできるだけ肺損傷を起こさないように注意して行いますが,いったん損傷が起きると,硬い醸膿胸膜と正常胸膜とを縫着したときに肺が裂けることがあります。感染症の手術なので,プレジェットなどの異物を使いにくいと考えますが,工夫や手術のコツなどについて,その経験の多い結核予防会複十字病院・白石裕治先生のご教示をお願いします。【A】