【Q】
呼吸器外科の手術,特に肺癌手術では,ここ数年,エネルギーデバイスが多用されています。それぞれの特徴と使いわけについて,群馬大学・清水公裕先生のご教示をお願いします。【A】
近年,呼吸器外科領域に限らず,外科で用いられる器具には著しい進歩が認められます。手術において,切離はメスや剪刀で行い,出血した場合などは圧迫や結紮により止血する時代が長く続きましたが,電気メスが開発され,機能が進化した現代では,切離や止血の主役は電気メスになっています。しかし,近年,鏡視下手術の発展とともに新たなエネルギーデバイスが開発され,より簡便に手術手技が行えるようになりました。