58歳,女性。家族歴・既往歴に特記すべきことはない。3歳頃,右足外果に黒褐色調の隆起性局面があることに気づいたが,そのままにしていた。局面は漸次拡大し,厚みを増した。受診の1年前から,黒褐色局面の下床が膨らみを増し,硬い結節となったため他院を受診。ここでverrucous(nevoid)melanomaもしくはnodular melanomaを疑われ,紹介された。
現症:右足外果にボタンのような形状をした結節をみる(上図a)。結節は表面が疣状で鱗屑を載せた不整類円形の部分と,ゴム様の硬さと弾性を持つドーム状の隆起の2つのコンポーネントから構成されているようにみえる。MRIの撮像(b:T1強調画像,c:STIR像)と,ダーモスコピーによる観察(d,e)を行った。
残り1,461文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する