【質問者】
武藤義和 国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター
新興・再興感染症対策や,AMR対策については,平素から各医療機関のみならず,連携する地域全体の医療機関間の情報共有やサーベイランス,感染制御の規格統一と高精度化が必要です。
私たちは2000年から「岐阜院内感染対策検討会」を発足させ,岐阜県内のほぼ全病院,高齢者施設,保健所,行政担当者,支援製薬会社が会員制で一堂に会し,地域連携体制の構築を始めました。年2回勉強会を実施し,4年前からその1回は岐阜県内感染防止対策加算算定病院合同カンファレンスに充てています。また2005年からは岐阜県健康福祉部の支援を受け,「院内感染対策研究事業(相談窓口,実地訪問指導,改善支援調査など)」を,2008年からは「岐阜県予防接種センター事業」を開始し,地域の感染症対策強化を図ってきました。
残り793文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する