四病院団体協議会は5月31日に会見を開き、病院医師の労働環境の改善について検討する「病院医師の働き方検討委員会」を会内に設置し、6月28日に第1回会合を開くことを明らかにした。
四病協を代表して会見した日本医療法人協会の加納繁照会長は、「病院にはいろいろな立場の医師がいるので、それぞれの労働環境、労働時間の考え方について議論する」と説明した。
さらに議論の論点として、「応召義務がある医師の働き方、そもそも医師は労働者かなど、いろいろ出てくると思う」と指摘。その上で、「こういう当直体制、勤務体系にしたらこれだけ費用がかかるというデータや、医療現場は医師が足りていないので、こういう働き方をしたらこれだけの医師が必要など、現実に合わせたコストと人員の数字を出せるよう準備したい」と述べ、厚生労働省にデータを示して環境改善に向けた提案をしていく方針を示した。