(東京都 T)
バリウム検査での誤嚥は男性高齢者に多く,高濃度低粘性バリウムの使用によって頻度が増加していると報告されています1)。以前は誤嚥をしても症状はなく,放置していても自然に喀出されると言われていましたが,高濃度低粘性バリウムは誤嚥により気管支末梢まで達することが多く,稀にですが肺炎を併発するなど,無視できない偶発症です2)。
誤嚥対策としては,①バリウムをゆっくり服用させる,②粘度の高いバリウムを服用させる,ことが有効であるとされていますが1),誤嚥をしてしまった場合は,速やかに咳をしてもらってバリウムを喀出させることが重要です。介護者が背中を叩きながら行うとさらに有効です。
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