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両側眼窩内腫瘤による眼球突出と視力低下…原因は?[画像診断道場〜実はこうだった(76)]

No.4873 (2017年09月16日発行) P.7

松浦祐介 (聖隷浜松病院眼形成眼窩外科)

上田幸典 (聖隷浜松病院眼形成眼窩外科主任医長)

登録日: 2017-09-15

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    両側眼窩内腫瘤による眼球突出と視力低下…原因は?

    60代,男性。主訴:両側の眼球突出,右眼視力低下。
    現病歴:6カ月前から眼球突出が出現,2カ月前から右眼視力低下の自覚あり,前医を受診。前医MRI検査で両側眼窩内腫瘤を認め,当院に紹介受診。既往歴:悪性リンパ腫(10年前),右副鼻腔炎手術(40年前),肝機能障害。
    身体所見:両側眼球突出あり。右眼の対光反応減弱,相対的求心性瞳孔障害陽性。視力:右0.3(0.7),左0.5(1.2)。
    検査値:WBC 1万80/μL(Neutro 29.7%,Lymph 56.6%,Eosino 4.3%,Baso 1.2%,Mono 8.2%),Hb 12.0g/dL,Plt 35.4万/μL,AST 74U/L,ALT 55U/L, IgG4 636mg/dL。

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