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特集:外さない,見逃さない,脳卒中急性期診療─病院前脳卒中スケール(CPSS,KPSSなど)の使い方

No.4873 (2017年09月16日発行) P.27

監修: 木村和美 (日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野大学院教授)

登録日: 2017-09-15

最終更新日: 2021-01-06

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監修:木村和美

監修のことば

救急隊員が,現場で脳卒中であるか否かを評価する病院前脳卒中スケールとして,シンシナティ病院前脳卒中スケール(Cincinnati Prehospital Stroke Scale:CPSS)が広く用いられている。顔面と上肢の麻痺,言語障害の有無で評価する。我々が考案した倉敷病院前脳卒中スケール(Kurashiki Prehospital Stroke Scale:KPSS)は脳卒中の重症度判定に用い,t-PA静注療法の患者選定にも有用である。近年,血管内治療の有用性が明らかとなり,救急隊が内頸動脈閉塞や中大脳動脈閉塞を疑った場合,血管内治療ができる施設に搬送するシステム構築が急務である。救急隊が用いる病院前スケールとして今,脳卒中であれば脳主幹動脈閉塞をスクリーニングするスケールの開発が求められている。本特集では,病院前脳卒中スケールの有用性と意義,つけ方,今後の病院前脳卒中スケールについて概説して頂いた。

■目次

1 病院前脳卒中スケールの有用性と意義
東京慈恵会医科大学神経内科教授 井口保之
東京慈恵会医科大学神経内科講師 三村秀毅

2 病院前脳卒中スケールのつけ方
北村山公立病院脳神経外科診療部長 國本健太

3 今後求められる病院前脳卒中スケール
日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野 鈴木健太郎
日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野大学院教授 木村和美

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