第187回通常国会が1月24日、開会した。医療・介護分野では29日時点で5法案が提出予定となっている。
医療法、介護保険法などを一括改正する「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律案」は、医療事故調査制度の創設を巡り、自民党内で「(検案異状死を警察に届け出ることを義務づける)医師法21条に基づき警察が介入する余地がある」など異論が出ていたが、厚労省が28日、「公布後2年以内に医師法21条改正の必要性を検討する」規定を盛り込む案を提示し、大筋で了承された。2月上旬に国会提出の見通し。
今国会にはこのほか、▽難病指定医(仮称)を中心とする診療体制構築や指定疾患拡大を柱とする難病対策法案、▽小児慢性特定疾患の新しい医療費助成制度を規定した児童福祉法改正案、▽経営者に対し全従業員に年1回ストレス診断を受けさせることを義務化する労働安全衛生法改正案、▽国立健康・栄養研究所を医薬基盤研究所に統合する医薬基盤研究所法改正案─が提出される予定。