【質問者】
岸田直樹 感染症コンサルタント
厚生労働省,世界保健機関(World Health Organization:WHO),米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC),欧州疾病予防管理センター(European Centre for Disease Prevention and Control:ECDC)から,それぞれジカウイルス感染症に対するリスクアセスメント,渡航前・渡航中・渡航後における注意点が公開されています。厚生労働省はおおむねWHOのアセスメントを利用しており,特に感染リスクの高いカテゴリー1と2の国々のリストは,最新のZika situation reportで確認できます。流行状況は国や地域でも流動的であり,必要に応じて現地ローカルニュースのウェブサイトやProMED-mailを確認し,渡航者へ情報提供する場合もあります。
なお,2017年9月1日現在,わが国からの渡航者が多い東南アジアのカテゴリーにおいては,シンガポールがリスクの最も高いカテゴリー1,その他がカテゴリー2となっていますが,このジカウイルス感染リスクを知らない旅行者は少なくありません。
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