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特集:慢性頭痛に対する生活指導─コツとその効果

No.4882 (2017年11月18日発行) P.27

監修: 鈴木則宏 (慶應義塾大学医学部神経内科教授)

登録日: 2017-11-17

最終更新日: 2017-11-15

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監修:鈴木則宏(慶應義塾大学医学部神経内科教授)

監修のことば

「慢性頭痛」とは,頭痛が一度では治まらず月に1~2回,重症の場合にはなんと毎日頭痛で悩まされる状態である。慢性頭痛には片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛という3つの大きな頭痛がある。慢性頭痛によって生命が脅かされることはないものの,患者の日常生活は大いに障害されてしまうものである。特に片頭痛は,若い女性に多くみられる頭痛で,女性の思春期から結婚,妊娠,出産,育児というとても大切な時期に集中して起こる問題の頭痛である。わが国の全国調査では慢性頭痛を持っている日本人は全人口の約40%に及ぶことが明らかになっており,片頭痛が8%,緊張型頭痛が22%,群発頭痛を含むその他の慢性頭痛が10%とされ,患者自身の仕事の能率(勤務や家事),人間関係,雇用状況,仕事の将来性などに大きく影響することが明らかになっている。たかが頭痛,と侮ることができないのが慢性頭痛である。本特集では,慢性頭痛患者への対応の中で比較的アプローチの難しい「生活指導」についてスポットライトを当て,生活習慣,精神的側面および頭痛外来のノウハウについて専門医に解説をいただいた。

■目次

1 頭痛と生活習慣の関係─患者指導のコツ
慶應義塾大学医学部神経内科専任講師 清水利彦

2 片頭痛慢性化の心療内科的背景
東邦大学医療センター大森病院心療内科教授 端詰勝敬

3 今どきの頭痛外来診療
北里大学北里研究所病院神経内科部長 飯ケ谷美峰

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