放射線診療機器が急速に進歩するなか、医療放射線の適正な管理を図るための議論が厚生労働省の検討会で進んでいる。
厚労省が提出した資料によると、日本の医療被ばくの線量は、世界的に見て高い。
診断被ばくの世界平均は年間0.6mSvであるのに対し、日本平均は年間3.87mSvに上る。自然放射線と合わせた被ばく線量は世界平均が年間3.0mSvだが、日本平均は年間5.97mSvで約2倍となる。
諸外国の放射線診療と比較すると、日本は胸部エックス線撮影件数、CT検査数(胸部、腹部、椎体、骨盤部、血管内治療)が最多。CT検査の被ばく線量(頭部、胸部、腹部)も世界平均より高い。
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