□腎動脈本幹の分岐部までの部分に粥状硬化(atherosclerosis)などを原因とする狭窄があり,その末梢が虚血となってレニン・アンジオテンシンⅡ系が活性化し,高血圧が生じる。
□血清ナトリウム濃度が上昇し,血清カリウムが低下する。
□腎機能障害を伴う症例も多い。
□高血圧(拡張期血圧が高い)。
□上腹部の血管雑音。
□血漿レニン活性,血漿アンジオテンシンⅡ濃度,血漿アルドステロン濃度が高い。
□血清ナトリウム濃度高値,血清カリウム濃度低値。
□MRアンジオグラフィが狭窄を形態的にとらえるのに有用。
□パルスドプラエコーも有用。
□収縮期最高血流速度(peak systolic velocity:PSV)が180cm/秒以上,かつ拡張末期血流速度(end diastolic velocity:EDV)の比が3.5以上だと,60%以上の有意狭窄と診断される。
□ドプラエコーでresistive index(RI)*が0.8以上なら,狭窄よりも末梢の腎組織は既に細動脈狭窄,間質線維化しており,経皮的腎血管拡張術(percutaneous transluminal renal angioplasty:PTRA)で腎機能改善を期待できない。
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